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キッチンの下がり天井は『ダサい』のか?後悔しないための3つのルール

下がり天井のキッチンをおしゃrねいデザイン

マンションや注文住宅でたまに見かける天井の一部が低くなっているデザインは「下がり天井」「折り下げ天井」と呼ばれます。

構造上たびたび採用される設計ですが、ネット上には「圧迫感がある」「ダサい」という後悔の声も聞かれます。こうした下がり天井のキッチンがある家に住むことに抵抗感がある方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、この天井の段差を逆手にとって空間をおしゃれに見せるテクニックとして積極的に取り入れることも可能です。

この記事では、下がり天井の構造を上手く生かすリノベーションのポイントを解説します。

目次

下がり天井がダサいといわれる原因

違和感を与えやすい下がり天井のイメージ
違和感を与えやすい下がり天井のイメージ

天井の一部をあえて低くする下がり天井は、空間にメリハリをつける人気のデザインです。一般的には本来の天井高から10cmから20cmほど下げて施工します。

配管などが多いキッチンでは特に下がり天井が採用されるケースが見られます。

ここでは、下がり天井のキッチンが「ダサい」という印象を与えてしまう主な原因を解説します。

圧迫感が出る

下がり天井は物理的に天井が低くなるため、どうしても視覚的な広がりが制限されます。

そのため、デザインを優先して下げ幅を大きくしすぎたりすると、キッチンに立った時に圧迫感を感じる原因になります。

色や素材が部屋のデザインから浮いてしまう

下がり天井の色合わせを間違え、浮いたデザインになってしまうケースもよく見られます。

例えば、下がり天井にアクセントとして木目調のクロスを採用した場合、床のフローリングと天井の木目の色味が微妙に合っていないと、空間全体の統一感が失われてしまいます。

単なる配管隠しに見える

マンションのリノベーションなどでは、換気ダクトや配管を通すために、やむを得ず天井を下げるという機能的な側面があります。照明計画や端の処理が甘いデザイン・仕上がりでは、単なる配管隠しに見えてしまいます。

生活感を出さず洗練された雰囲気を出すためには、下がり天井を計画的にデザインすることが重要です。

下がり天井のキッチンをおしゃれにする3つのルール

実際の施工例
NG例をおしゃれにリノベーションするとこうなります(実際の施工例)

下がり天井は圧迫感や違和感の原因になることもありますが、いくつかのポイントを押さえるだけで、空間のグレードを引き上げるアクセントにもなります。

ここからは、プロのリノベーションでも実践している3つのルールを解説します。

①ゾーニング効果でメリハリをつける

ゾーニング効果

ゾーニングとは、壁や間仕切りを使わずに、視覚的な変化によって空間の役割を分ける手法のことです。特にリビングダイニングとキッチンを一つの空間に置く設計のLDKでは、下がり天井部分の色を変えるなどの工夫で「料理をする場所」というゾーニングを演出するのがおすすめです。

キッチン天井の低さを強調することで相対的にリビング側の天井が高く感じられるため、開放感が強調される効果も期待できます。

②間接照明を仕込んで意図的なデザインに

間接照明を仕込んで意図的なデザインに

照明と組み合わせて意図的なデザインを強調するのもポイントです。特に、写真のように下がり天井の段差部分に間接照明を仕込むデザインはプロの設計でもよく採用されます。

照明による演出が加わることで、「配管を隠すために仕方なく下げた出っ張り」ではなく、「はじめから計算して作られたデザイン」と印象づけることができます。

③素材の統一感を意識する

素材の統一感を意識する

天井のデザインを考える際は、視界に入る床やドア、家具との相性を考慮して部屋全体の素材感や色味を統一することも大切です。特に天井の低さが懸念される場合には、アクセントを少なくして全体の空間を広く見せることが重要になります。

例えば、下がり天井の色をあえて変えず、リビング側の壁や天井と同じ色で統一するのも一つの手です。色を揃えることで天井の段差が視覚的に馴染み、空間の明るさと広がりを損なうことがありません。

写真の例では、天井と壁の素材を統一しているだけでなく、照明に器具の出っ張りのないダウンライトを採用している点もポイントです。天井面をフラットにすることで、視線がスムーズに抜けて天井の低さが気にならなくなります。

下がり天井は空間全体のバランスが重要

特に躯体を壊したり変えたりすることができないマンションのリノベーションでは、配管の多いキッチンに下がり天井を採用せざるを得ない場合があります。

しかし、「下がり天井はダサいかも?」と不安になる必要はありません。

  • 圧迫感のない高さを確保する
  • 床や家具と色味を統一する
  • 間接照明などでデザイン性を高める

この3つのポイントを抑えて設計することで、空間をより美しく見える彩りにすることも可能です。

パックシステムでは、設計上どうしても発生してしまう下がり天井や梁を、単なる障害物ではなく空間を彩るデザインにリノベーションしています。詳しくは施工事例をご覧ください。

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