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IHコンロとガスコンロの違い | 料理にはガスコンロと言われるが実際は?

ガスコンロとIHの違い

キッチンのコンロ選びは、毎日の料理の楽しさと味を左右する重要な問題です。 「料理好きはガスコンロ一択」 「IHでも意外と料理できる」など、さまざまな意見を目にします。

一般的には、本格的に料理をするならガスコンロの方が適していると言われますが、実は近年のIHクッキングヒーターの進化により、その常識は変わりつつあります。

この記事では、IHとガスコンロの基本的な違いや料理の仕上がりの比較や掃除、災害時の強さなどをフラットな視点で徹底比較します。

目次

IHコンロ・ガスコンロの加熱の仕組み

まずは、IHコンロとガスコンロがどのように鍋を温めているのか、仕組みの違いを整理しましょう。

IHコンロの仕組み

IHコンロは磁力線による「電磁誘導加熱」を利用して、トッププレートに密着した鍋底そのものを直接発熱させます。

鍋底は一気に超高温になりますが、側面や鍋肌には直接熱が伝わりにくい構造です。しかし、熱を外に逃がさず伝えるため熱効率が非常に良く(約90%)、鍋の中の温度も上がりやすいので、例えばお湯を沸かすスピードはガスコンロよりもかなり早くなります。

ガスコンロの仕組み

燃料(ガス)を直接燃やして炎を出し、鍋底だけでなく側面も含めて鍋全体を加熱します。炎による上昇気流が発生し、鍋肌からも包み込むように熱が伝わるのが特徴です。そのため、中華鍋のような底が丸い鍋であっても、全体にしっかりと火を通すことができます。

【料理編】IHコンロとガスコンロの違い

結論から申し上げると、「料理をするならガスコンロ」と決めつける必要はありません。

IHとガスはそれぞれ得意な調理法が分かれています。ご自身がよく作る料理や、理想とするライフスタイルに合わせて選ぶことが最も大切です。

IHコンロにおすすめな料理

IHは、設定した温度を正確にキープ・管理できるのが最大の強みです。また、一気に温度を上げて早く調理を終わらせたい場合もIHコンロがおすすめです。

①揚げ物(特に冷蔵・冷凍)

180℃などの温度設定をしておけば、冷たい食材を油に入れて温度が下がっても、IHならではの高火力で瞬時にリカバリーし、常に一定の温度を保ってくれます。

ガスコンロの場合は、食材を入れた後の温度を感覚で調整する必要があり、火力を強めすぎると一気に焦げてしまうなど、ある程度の技術が求められます。

②ローストビーフ・温泉卵

IHは弱い火加減の安定性が高く、ローストビーフや温泉卵など、丁寧な温度管理が必要な低温調理が簡単に美味しく仕上がります。

ガスコンロで長時間の弱火を続けると消えてしまう心配がありますが、IHなら消えてしまうことはありません。低温調理ポットなどを使うことなく楽に作ることができます。

③パスタ

IHの熱効率は約90%と非常に高く、ガスコンロの約40〜50%と比較すると、お湯が沸くスピードが早いのが特徴です。

大量のお湯を使うパスタ作りや毎日の麦茶作りなど、ちょっとした作業の大きな時短に繋がります。

ガスコンロにおすすめな料理

ガスコンロ最大の強みは、鍋底だけでなく側面まで加熱する炎の上昇気流と、鍋を振ってコンロから離しても熱が途切れない直火の力です。

①チャーハン、炒め物

中華鍋などの丸い鍋を使い、余分な水分を飛ばす本格的な中華料理はガスコンロの得意分野です。

炎が鍋の側面まで包み込むため鍋全体が高温になるため、例えばチャーハンならご飯をパラパラに仕上げられます。

IHの場合はフライパンをコンロから離すと加熱が止まってしまうため基本的に振ることができず、置いたまま混ぜる必要があるため、水分を飛ばすのがやや大変になります。

最近では、温度センサーの進化で鍋を振れるIHコンロも登場しています。

②土鍋ご飯

ガスの炎は鍋の外側から包み込むように加熱するため、鍋の中でお湯が回転する大きな対流が生まれます。これにより、具材が踊るように動き、煮汁がムラなく全体に行き渡りやすくなります。

最近はIH対応の土鍋も増えましたが、底面しか発熱しないためどうしても対流が弱く、底だけが焦げ付いたり、上部まで味が染みにくかったりすることがあります。

【掃除編】IHコンロとガスコンロの違い

料理が終わった後の後片付けも、両者を比較するうえで重要な要素です。

IHコンロの特徴

IHコンロの最大の特徴は、五徳(ごとく)などの突起物が一切なく、完全にフラット(平ら)な天板であることです。油汚れが広範囲に跳ねたとしても、布巾で一拭きするだけで掃除が終わります。

万が一ガンコな焦げ付きができてしまっても、クリームクレンザーと丸めたアルミホイル(またはラップ)などで軽くこすれば簡単に落とせるため、日々の掃除のストレスをだいぶ低減できます。

強いて言うなら、鍋底が汚れたまま加熱してしまうとその汚れが天板に焼き付いて焦げの原因になりやすいことかもしれません。

ガスコンロの特徴

ガスコンロには、火が出るバーナー周りに鍋を支えるための五徳や汁受け皿といったパーツが必ず存在します。最新機種のガラストップコンロであれば、天板自体のサッと拭き掃除は以前より格段に楽になり、IHに近づいています。

しかし、どうしても五徳の複雑な形状はスポンジで洗いづらく、もし盛大に吹きこぼれてバーナー内部にまで入り込んでしまうと、奥までの掃除が非常に大変になります。

特に揚げ物をした後の飛び散った油汚れを綺麗にする際、パーツをわざわざ外して一つ一つ洗う作業には、どうしてもIH以上の時間と手間がかかってしまうのが現実です。

【災害時編】IHコンロとガスコンロの違い

日本で暮らす以上、地震や台風などの自然災害によるライフライン停止のリスクは決して無視できません。いざという時の備えとして、それぞれの機器が停電時にどうなるのかを知っておきましょう。

IHコンロの特徴

IHの最大の弱点は、電気を使って稼働しているため、停電が発生すると一切使用できなくなってしまうことです。そのため、お湯を沸かしたり温かい食事を作ったりするためのカセットコンロの備えが家庭で必要です。

ただし、ライフラインの中で電気はガスや水道に比べて復旧スピードが比較的早いという特徴があるため、最初の数日間を乗り切る備えさえあれば安心ともいえます。

ガスコンロの特徴

着火に乾電池を使用しているガスコンロであれば、電気が止まっていてもガスさえ供給されていれば普段通りに使用することが可能です。特に各家庭にボンベが設置されているプロパンガスは個別供給のため災害に非常に強く、すぐに復旧できます。

また、地下の配管を通る都市ガスも近年は配管の耐震性が大きく向上しています。ただし、一部の高機能な電源式ガスコンロは停電時に使えない場合があるため、ご自宅の機器の仕様を事前に確認しておくことをおすすめします。

【安全機能編】IHコンロとガスコンロの違い

「火が出ないからIHの方が安全」というイメージを持たれがちですが、実はそうとも言い切れません。

ただし、IHコンロもガスコンロも最新機種には全口に優秀な温度センサー(Siセンサー)が搭載されており、空焚きや焦げ付きを未然に防ぐ仕組みが整っています。

ガス・IHどちらも日々進化している

ここまで料理、掃除、災害、安全面と様々な角度から比較してきましたが、ガスコンロもIHクッキングヒーターも、どちらも日々進化を遂げています。

昔のイメージのまま「ガスは掃除が大変で危ない」「IHは火力が弱くて料理が美味しくない」と決めつけるのではなく、最新の機能を知ることが大切です。

ご自身のライフスタイルや、料理へのこだわり、家事の時短といった優先順位と照らし合わせて選ぶことこそが、後悔しないキッチンのリノベーションのポイントです。パックシステムのリノベーションでは、マンションや部屋ごとの条件でガスコンロ・IHコンロどちらも採用しています。

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