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中古マンション購入の失敗・後悔事例6選 | 買ってはいけない物件と回避策

中古マンション購入の失敗事例

マイホーム探しにおいて、中古マンションは立地や価格の面で魅力的です。一方で共用部や管理状況、内装などの条件が自分に合わないと失敗するケースも多いため、慎重に見極めて検討する必要があります。

この記事では、普段から中古マンションを購入、リノベーション後に販売しているリノベ会社の視点から、購入後に後悔しやすいポイントと、内見時や契約前に確認しておきたいチェックリストをご紹介します。

目次

お金・資産価値に関する失敗3選

マンションは大きい買い物だからこそ、購入後に予期せぬトラブルに見舞われる事態は避けたいものです。まずは、中古マンション購入でありがちな金銭面の失敗事例をご紹介します。

入居後に修繕積立金が急に値上げ

見た目だけの安さで築古マンションの購入を決断してしまい、後からランニングコストの値上げでかえって出費が増えるケースは意外と少なくありません。

(例)毎月の支払いが安いから買ったのに、翌年に修繕積立金がいきなり2万円も値上げされ、住宅ローンと合わせて家計が火の車になってしまった…

築年数が古いほど物件価格は安くなる傾向にありますが、大規模修繕などに必要な修繕積立金は高くなりがちです。

過去に管理費・修繕積立金の値上げがあったか、値上げの話題が理事会で出ていないかなどの情報を、不動産会社の担当者を通じて確認してもらいましょう。値上げをするということはしっかり管理されている証拠でもありますが、家計が圧迫されると感じるようなら避けるのも一つの手です。

ランニングコストが安すぎる物件も注意

また、築年数の割に修繕積立金が安すぎるマンションは将来の大規模修繕に向けて資金が足りていない可能性があります。短期的には良いかもしれませんが、10年後、20年後に売却する際に管理状態が悪すぎて買い手が見つからない、という事態に陥る可能性があります。

特に総戸数が20戸未満の小規模マンションは、資金不足になりやすく、1戸あたりの負担額も高くなりがちなので、注意が必要です。

パックシステムでも、将来的な資産価値を考慮してリノベーション対象の物件を20戸以上に絞り、なるべく大規模なマンションを選んで購入・販売しています。

住宅ローン控除が受けられなかった

住宅ローン控除は所得税が最大13年間減税される制度で、中古マンションにも適用されます。ただし、耐震基準を満たさないマンションや、省エネ基準をカバーできていない場合は控除期間や額が減ったり、そもそも控除が適用されないケースも少なくありません。

また、世帯年収が2000万円を超えている場合は控除を受けられません。意外と条件が厳しい制度なので、購入前にきちんと確認しておくことをおすすめします。

売却がなかなか決まらない

マンションを買う場合は将来的な売却を視野に入れている方も多いと思います。しかし売る段階になって買い手が見つからず、結局大幅に値下げが必要になってしまうケースもしばしばみられます。

特に旧耐震基準で建てられた築古マンションは(立地や管理状態に納得がいけば)自分が住むのには良い環境になります。しかし、いざ売却するとなると「耐震設備が不安」「管理状態が悪い」などの理由で買い手が見つかりにくくなる傾向があります。

将来的に買い替えの可能性がある場合、利便性や価格の安さだけでなく、将来的な資産価値も考慮して物件を選ぶことが大切です。

生活環境に関する失敗3選

内見ではとても良いマンションに見えたのに、いざ住んでみるとトラブルに見舞われて後悔した…という事例も度々聞かれます。

ここでは生活環境に関する失敗と、後悔しないためのポイントをご紹介します。

騒音トラブル

ご近所トラブルで最も多いのが、騒音問題です。

自分が騒音に悩まされることもありますが、意外と注意しなければいけないのは「自分が加害者になってしまう」ケースです。

特に子育て世帯の場合は、子供の足音や叫び声で周囲の住戸からクレームが来てしまい、肩身の狭い思いをする…という可能性もあります。

子育て世帯が多いマンションであれば「多少音が聞こえてもお互い様」という空気になりやすいですが、高齢者や単身者が中心のマンションだと、少しの音でもクレームに発展しやすくなります。

近隣住人の情報をチェック

新築マンションの場合は同じような属性の世帯(主に子育て世帯)が集まりやすいため、ライフスタイルの違いゆえのトラブルは少ない傾向です。一方でさまざまな年代の方が住む中古マンションでは、このようなトラブルがやや起きやすくなります。

既に住んでいる方の属性が自分たちと似ているか、事前に確認しておくのが望ましいでしょう。

物件を自社で保有して販売している不動産会社は、近隣住人の情報を事前に把握していることも多いです。内見の際などに積極的に聞いてみるのもおすすめです。

マンションの管理状況が悪い

共有のゴミ捨て場がいつも荒れていたり、駐輪場が整理されておらず無法地帯になっていたりして、日々の生活で不快な思いをするのも中古マンションにありがちな失敗です。

内見の際は部屋の中ばかりに気を取られがちですが、実際の住み心地は共用部の状態にも大きく左右されます。

エントランスの清掃は行き届いているか、ポスト周りに不要なチラシが散乱していないか、ゴミ置き場は整理されているかなどを自分の目で確かめてください。

管理規約が厳しく工事できない

中古マンションの場合、設備や内装のデザインが古いことも多いので、購入後にリノベーションを検討する方も多いと思います。しかし、リノベーションを行う段階で管理規約やマンションの構造の問題で工事に制限が生じることが判明するケースが意外と多くあります。

マンションには、建物を支えるために絶対に壊せない壁や、上下階を貫く配管を通すための動かせないスペースが存在します。特に築古マンションでは、管理規約によってリノベーションにかなり制限が課されていることがあるため、注意が必要です。

(セリフ)ちなみに、築年数の古いマンションでは管理組合のルールが独特で厳しく、入居後に価値観が合わず苦労するといったこともしばしば起こります。

中古を買ってリノベーションを検討している場合は、物件購入前にリノベーション会社の担当者と一緒に内見に行き、希望する工事が可能かどうか判断してもらうことをおすすめします。

構造上の制約やルール確認の手間を省きたい場合は、最初からリノベーションを完了させている物件を選ぶのも一つの手です。

失敗を減らす、購入前のチェックリスト

ここまでの失敗事例を踏まえ、内見から契約の前に実際に活用いただけるチェックリストをご用意しました。

購入後の後悔を未然に防ぐため、ぜひ物件選びの参考としてお役立てください。

管理状況が分かる書類を見せてもらったか「長期修繕計画書」や「重要事項に係る調査報告書」などを見せてもらい、マンションの管理状況を書面で確認しましょう。
住宅ローン控除の対象物件か省エネ基準の適合状況、築年数、専有面積など、現在の税制に適合して減税の恩恵をフルに受けられるかを担当者に確認してください。
共用部の清掃や整理整頓が行き届いているかゴミ置き場の臭いや分別状況、駐輪場の乱れ具合、掲示板に期限切れの古いポスターが放置されていないかなどから、住民のマナーと管理体制をチェックします。
昼だけでなく、夜や休日にも周辺環境を見に行ったか時間帯や曜日によって、街の雰囲気や大通りの騒音レベル、人の客層などは大きく変わります。ご自身の足で歩いて安全面や住みやすさを確かめることが大切です。
(リノベする場合)図面上で抜けない壁や動かせない水回りの確認をしたか購入後のリノベーションを前提とする場合は、希望する間取り変更が構造や規約の面で本当に可能かどうか、必ず購入前にプロの目線でチェックしてもらいましょう。
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