
昨今、新築マンション価格の高騰が進む中で中古マンションを検討する方が増加しています。
その中でも、あらかじめ室内を改装した状態で購入する「リノベーション済みマンション」は、新築同様の内装を比較的リーズナブルに手に入れられることから近年注目度が高まっています。
この記事では、リノベーション済みマンションならではのメリットとデメリット、新築や中古マンションを買った後にリノベーションする場合との違いについても比較解説していきます。

村上広宗
パックシステムSL課課長。不動産仲介会社での経験を活かし、SUUMOなどのポータルサイトの運用・直販事業に携わる。
宅地建物取引士・住宅ローンアドバイザー・猫/犬との住まいのアドバイザーを保有。
【比較】リノベ済みマンション・中古を買ってリノベーション・新築の違い
| 比較ポイント | リノベ済みマンション | 中古を買ってリノベーション | 新築マンション |
|---|---|---|---|
| 入居までのスピード | 1~2ヶ月 | 早くて3~4ヶ月 | 応募~入居まで数年かかることも |
| 立地の選択肢 | 立地の選択肢が広い | 立地の選択肢が広い | 特に都心駅近は選択肢が少なめ |
| デザインの自由度 | 完成済みなのでカスタム性は低い | 間取りも素材も自由に選べることが多い | 基本は決まっているが、工事前ならある程度カスタムできるケースも |
| 価格帯 | 比較的コスパが良い | 工事費次第だが、マンション自体の価格は低め | 新築プレミアでやや高め |
| 資金計画の立てやすさ | 価格、ローン計画が明瞭 | 工事費が予算オーバーしがち、ローンが別々 | 価格、ローン計画が明瞭 |
リノベ済みマンションを購入するメリット
リノベーション済みの中古マンションは、一言で表すなら「新築の綺麗な内装」と「中古の利便性や価格」のバランスをとった選択肢です。
具体的にどのような強みがあるのか、詳しく見ていきましょう。
①プロの設計・デザインのパッケージを買える
ご自身で中古物件を買って一からリノベーションをオーダーする場合、いざ完成して住んでみると家事動線が悪く暮らしにくい空間になってしまう失敗がしばしば起こります。
リノベーション済みマンションであれば、最初から多くの人が生活しやすいデザインと間取りを住宅設計のプロが設計しています。
そのため、誰もが快適に暮らせる安心感が大きなメリットです。
②すぐに住める
新築マンションを購入する場合、抽選に応募してから入居までに数年かかるケースも珍しくありません。
また、中古を買ってご自身でリノベーションする場合も設計から施工に数ヶ月近くかかります。工事期間中は今の家の家賃を払い続けたり、仮住まいを探したりする手間がかかり、好きなタイミングで移り住むことは困難です。
しかしリノベーション済み物件であれば購入時点で工事が完了しているため即入居が可能です。工事中の物件を購入したとしても、多くは長くても3ヶ月程度で引き渡せるため、お子様の進学や転勤などに合わせたスピーディーな転居が可能です。
③立地の選択肢と内装の綺麗さを両立できる
中古マンションを購入してからリノベーションする場合にもいえる強みですが、中古マンションならではの立地の良さと内装の美しさを両立できるのは大きなメリットです。
特に都心の駅近エリアは既に多数のマンションが立っており、新築マンションを建てるようなまとまった広い土地がほとんど残っていません。
近年では共用部が充実した中古マンションも増えているので、希少な新築ではなく、比較的市場での出回りが多い中古でリノベーションを行うことも十分選択肢に入るでしょう。
④住宅ローンが一本で完結する
中古マンションを購入したあとローンを活用してリノベーションを手配する場合、物件購入用の住宅ローンとは別にリノベーション用のローンを組む必要が出てきます。別々にローンを組むと手続きも煩雑になりますし、リノベーション用のローンは一般的な住宅ローンより金利が高く設定されています。
リノベーション済みマンションは工事費用を合算した価格で販売されているため、最初から必要費用が明確です。
⑤比較的コスパが良い
言うまでもなく、昨今の新築マンションはプレミア価格がついて高騰しており、手が届きにくくなっています。コスパ面では中古を購入した方がよいでしょう。
また、中古マンションを購入したあとリノベーションするパターンよりもコスト的には安く抑えられる傾向にあります。物件や工事内容にもよりますが、一から内装の打ち合わせを重ねて特注していくオーダーメイド型のリノベーションに比べると、あらかじめ設計と資材が決まっているリノベーション済みマンションの方が全体的な価格は安く済むケースが多いです。
もちろん、何も手を加えていない古い中古マンションをそのまま買って住むのが一番安上がりではありますが、「できるだけ予算を抑えつつ、新築のように綺麗な内装の部屋で暮らしたい」という場合にはコストパフォーマンスに優れた選択肢といえるでしょう。
リノベ済みマンションで後悔しがちなケース
リノベーション済みマンションは、あらかじめ完成された空間を購入するため、一から作るカスタマイズ性という意味での自由度は低くなりがちです。
後から「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、実際に購入した方が直面しやすい代表的な失敗ケースをあらかじめ知っておきましょう。
デザインをもっとカスタマイズしたかった
リノベーション済みの物件は、工事の段階では誰が住むのかが決まっていません。
そのため、多くの人が馴染みやすい白や薄いグレーの壁紙や木目柄の床などのシンプルなデザインが採用されやすい傾向にあります。
「コンクリート打ちっぱなしのインダストリアルな空間にしたい」「海外の家のようなカラフルな壁紙を貼りたい」といったこだわりを持っている場合は物足りなさを感じてしまうかもしれません。
空間を細部まで自由にカスタマイズしたい方は、何も手を加えていない古い中古物件を購入してから、ご自身でリノベーションをオーダーする形を選ぶのがおすすめです。
収納容量のミスマッチ
住んでから起こりやすいトラブルとしては、収納容量のミスマッチです。例えば、最近のリノベーションマンションは流行りの対面キッチンに設計するケースが多いですが、いざ住んでみると収納スペースが足りなかったという話もしばしば耳にします。
リノベーション済み物件は万人に受け入れられやすい間取りで作られているため、必ずしも自分の生活スタイルにぴったり合うとは限りません。「趣味の道具を入れるための大きな収納が欲しい」「調味料などをしまう大容量のパントリーが必要」といったように収納を多く必要とするライフスタイルの方や、逆に「収納は少なくてもいいからとにかく居住空間を広くしたい」といった方は、住んでから収納量が合わないと感じるかもしれません。
内見の際には収納スペースもしっかりチェックしましょう。

私たちパックシステムが手がけるリノベーションでは、対面キッチンの後ろに作業・収納スペースになるカップボードを設置するなど、日々の生活を見据えて収納容量を増やす設計を心がけています。
管理状況の確認漏れ
内見の際は部屋の綺麗さに惹かれて購入したものの、住み始めてから「ゴミ置き場がいつも汚い」「修繕積立金が不足していて大規模修繕ができないことに気づいた」など管理面でのトラブルが発生するケースもたびたび見られます。
「マンションは管理を買え」という言葉があるように、いくら専有部が綺麗でもマンション全体の状況が悪ければ良い暮らしを送ることはできません。住宅は大切な資産になりますから、購入前にはご自身の目でしっかりと共用部や管理状況を確認することが重要です。

パックシステムでは、こうしたトラブルを避けるために修繕積立金の1戸あたりの負担が比較的少なくなる「総戸数30戸以上」のマンションを基本として、事前の管理状況も厳しく調査した上で買取・販売を行っています。
リノベ済みマンションを購入する際に注目すべきポイント
リノベ済みマンションは、内装が綺麗にリノベーションされている分、見た目には重要な違いが分からないことがあります。
リノベーション会社が考える、実際に購入を決断する前にチェックしておきたい4つのポイントを解説します。
売主をチェックする
SUUMOなどの不動産情報サイトでは、実際にリノベーションを施工して販売している「売主」ではなく、間に入る仲介会社が物件を紹介していることがほとんどです。
リノベーションの質は仲介会社ではなく、大元の売主の信頼性に左右されます。そのため、購入前には売主の企業を一度確かめてみることをおすすめします。
売主が直接物件を販売している場合は物件情報のページに記載されていることが多く、仲介の場合も担当者に聞けば教えてもらえます。内見の際に売主企業の担当者が同席することもあるので、そのときに詳しく確認するのもおすすめです。
ちなみに、仲介会社を通さずに売主から直接購入すれば仲介手数料が無料になるというメリットもあります。

断熱などの工事
特に築40年以上が経過しているヴィンテージマンションの場合、建物自体の断熱性が現在の基準に満たないことが多く、せっかく内装が綺麗でも「夏は暑くて冬は寒い」ということも起こりがちです。
築古マンションであっても、既存の窓枠の上から新しい窓を取り付ける「カバー工法」などで断熱性を後から高めることも十分に可能です。見た目だけでなく、断熱対策の工事が行われているかをしっかりと担当者に確認しましょう。

アフターサービス保証
不動産会社が売主となってリノベーション済み物件を販売する場合、引き渡しから原則2年間は設備故障等に対して保証を行う「契約不適合責任」を負うことが法律で義務付けられています。
フルリノベーションで配管などを丸ごと新しく交換していたとしても、引き渡し後のトラブルが稀に起こり得ます。各企業が独自に手厚いアフターサービスや延長保証を追加している場合もあるため、トラブルがあった場合の保証内容を事前に確認しておきましょう。
マンションの条件
お部屋の中は新築同然でも、建物自体は中古であるという事実は変わりません。そのため、共用部が少し古い印象だったり、今では当たり前となったオートロックや宅配ボックスがついていなかったりすることがあります。
また、1981年以前の「旧耐震基準」のマンションは、どうしても将来的な資産価値の面で少し低く見積もられがちです。
しかし、その分駅近の超好立地や価格を抑えられているといった強力なメリットがあるため、ご自身が「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」の優先順位をしっかりと決めておくことが重要です。同じマンション内でも、階数や角部屋かどうかで暮らしやすさや資産価値は変わってきます。
ちなみに、リノベーション済みマンションは、プロの不動産会社が「費用をかけて工事しても確実に売れる」と見込んで厳選して買い取った物件です。そのため、一般の個人が売りに出している普通の中古マンションから探すよりも、万人受けしやすく資産価値が下がりにくい優良な条件の物件に出会える確率が高いという嬉しい傾向もあります。
時間と安心を買いたい方にはリノベ済みマンションがおすすめ
リノベーション済みマンションは時間と安心をコスパよく手に入れられる点が大きなメリットです。
「壁紙の色や素材、ドアノブまで全部自分で選び抜きたい」というこだわりがある方には向きませんが、限られた予算と時間の中で、駅近などの好立地と、現代のライフスタイルに合った快適な暮らしを実現したい方にとっては優れた選択肢となるでしょう。
パックシステムでは東京都心を中心に資産価値の高いリノベーションマンションを販売しています。気になる方はぜひ物件ページをチェックしてみてください。
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