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品川区は子育てしやすい?独自の支援制度から保育園・小学校の事情などを解説

品川区 教育支援

品川区は世田谷区に並んで昔から都内でもトップクラスに子育て世帯・共働き世帯に優しい、充実した支援体制を誇る区です。

高校生までの医療費無償化や第2子以降の保育料無償化といった手厚い金銭的サポートだけでなく、高品質な公教育を実施している点でも評判が高い地域として知られています。

この記事では、品川区独自の子育て支援策や、保活事情などを詳しく解説します。

目次

品川区の子育て支援制度

品川区では、妊娠から成人までの各フェーズで子育て支援を実施しています。

子どもすこやか医療費助成(マル乳・マル子・マル青)

品川区では、0歳から高校3年生相当(18歳到達後の最初の3月31日)までの子どもの保険診療の自己負担分が完全に無料になります。

品川区の制度では所得制限が撤廃されているため、どの子育て世帯も安心して医療を受けることができます。

品川区に居住する子どもは年齢により以下の医療証のうちいずれかを交付されます。

乳幼児医療証:(マル乳)0~6歳
子ども医療証:(マル子)6~15歳
高校生等医療証:(マル青)15~18歳

妊婦のための支援給付事業

参照:品川区「妊婦のための支援給付事業について」
参照:品川区「妊婦のための支援給付事業について」

区で「妊婦相談」と呼ばれる保健センターでの面談を受けた場合、国から給付される妊婦支援給付金に加えて区からカタログギフト1万円が贈呈されます。

妊娠期から継続的に教育支援を行う品川区ならではの制度といえるでしょう。

しながわネウボラネットワーク

品川区「しながわネウボラネットワーク

フィンランド語で「アドバイスする場所」を意味する「ネウボラ」。品川区ではこの制度を取り入れ、妊娠の届出時から出産後のケア、就学前まで切れ目のない面談や、物資・経済的支援を提供しています。

品川区の学校制度・教育支援制度

品川区は、全国に先駆けた教育政策を数多く実施しており、教育環境の良さから他区からの転入の大きな決め手となることもあります。

ここでは、品川区ならではの代表的な学校制度と教育支援についてご紹介します。

小中一貫教育(一部学校)

品川区は全国のモデルケースとなる義務教育学校(施設一体型の小中一貫校)をいち早く導入しました。義務教育学校では、1年生から9年生(中3)までが同じ校舎で学び、中学入学時の学習ギャップをなくすための試みがなされています。

2006年に全国で初めて施設一体型公立小中一貫校として開校した日野学園をはじめとして、現在6校の義務教育学校が存在します。

学校選択制

品川区では、公立校を選択する際に「学校選択制」という制度を利用することができます。

この制度は、通学区域に指定されている学校だけでなく、学区が隣接する学校の中から学校を希望できる制度です。学校ごとの特色を見極めてそれぞれに合った環境を選べる自由度があります。

ただし、学校選択制で通学を選択できるのは学区内の児童・生徒を受け入れた後に受け入れ可能人数に余裕がある場合のみです。入学希望者数が受け入れ可能人数を超過した学校は抽選で入学者が決まる仕組みになっています。

例えば、昔から質の高い教育に定評のある第三日野小学校は抽選での入学希望者が12名で、(抽選結果の通知によれば)実際に入学できた人はいないという結果でした。一方、先ほど挙げた小中一貫の日野学園の前期課程(小学校からの入学)は学校選択制での入学希望者が39名、実際に入学できたのは26名と、希望者数が多いながらも比較的入学しやすいことが分かります。

※参照:品川区「令和8年度新入学 小・中学校・義務教育学校(前期・後期課程)繰上げ途中経過 (1月15日現在)

「どうしてもこの学校に通わせたい」という希望がある場合は、最初から指定学区内に住むのが確実です。

児童見守りシステム「まもるっち」

品川区「まもるっち」

品川区では、GPSと通話機能を備えた防犯ブザー「まもるっち」を無償で貸与しています。

保護者や友達とコミュニケーションが取れるまもるっちがあることで、品川区では小学生のスマホ所持率が低く、「小学生からスマホを持たせる必要がなくなる」と保護者から高い評価を得ています。

受験生チャレンジ支援貸付事業

一定の所得以下の世帯を対象に、学習塾の費用(最大300,000円)や高校・大学などの受験費用(最大120,000円)を貸し付ける制度です。

この事業の大きな特徴は、対象となる学校に入学した場合、所定の手続きを行うことで返済が免除される点にあります。

例年、利用者の99%が返済免除となっており、実質的には低所得層向けの給付金制度として機能しています。

品川区は子育てしやすいのか?

これまでご紹介してきた通り、行政の施策としての子育てのしやすさでは、品川区は都内随一の質を誇ります。

しかし、最終的に重要になるのは「その街のリアルな空気感が、自分たち家族や子どもの性格に合っているかどうか」という環境面の相性だと考えています。

子育て世帯の存在感あり

区内にはマンションや一戸建てが密集する住宅街も多く、特に休日ともなると、街のいたるところで子連れファミリーの姿を見かけます。

「同世代の子どもやパパ友・ママ友の仲間が多くて心強い」と感じる方にとっては魅力的な環境だと思います。

半面、「ゆったりとした静かな環境でのびのび子育てをしたい」という方にとっては少し人口密度が高く、窮屈に感じる側面もあるかもしれません。

約3割は中学受験を選ぶ環境

令和6年度(2024年度)のデータによると、品川区の小学6年生の児童数2,229人に対し、国立・私立中学校への進学者の合計は697人でした。つまり、全体の約3人に1人が中学受験を選択して進学している計算になります。

ただし、品川区特有の事情として先述した義務教育学校の多さがあります。明確なデータはありませんが、義務教育学校に通う家庭の場合はあえて中学受験を選択せず、そのまま区立の後期課程(中学校)へ進むケースが一定数増えるという話も聞かれます。

そのため、どの小学校を選ぶかによっても、中学受験の割合はやや変動するでしょう。自分が住むエリアの進学率なども調べておくとよいかもしれません。

品川区は共働き&教育に力を入れたい家庭に最適なエリア

品川区はすまいるスクールによる小1の壁の解消や、トップレベルの小中一貫教育など、共働き世帯かつ教育に力を入れたい家庭にとって理想的な環境が整っています。

五反田・大崎エリアのような職住近接の都会的な環境から、大井町のような商業利便性の高いエリア、そして武蔵小山のような活気ある商店街と自然が調和したエリアなど、品川区内でも街によって雰囲気は大きく異なります。

ご自身のライフスタイルや許容できる予算とのバランスを見極めながら、ご家族にとって最も心地よいエリアを探してみてはいかがでしょうか。

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