
マンションの図面や物件情報を見ていると、「アルコーブ」という言葉がしばしば目に入ります。どんな役割を果たすかご存じでしょうか?
本記事では、マンションにおけるアルコーブの基本と物件選びに重要なポイントを解説します。
アルコーブとは?玄関ポーチとの違い
アルコーブとは、もともと建築用語で「部屋や廊下の壁面の一部をくぼませて作った、3方を壁に囲まれた小さな空間」を指します。
室内の内装にも使われることがありますが、マンションにおいては共用部内にある少し奥まった位置にある玄関前のスペースを指します。
アルコーブは門扉がない場合が多く、専用使用権が認められないケースが一般的です。
玄関ポーチとの違い

アルコーブと似たものとして挙げられるのが、玄関ポーチです。
マンションの玄関ポーチには門扉が設置されていることが多く、その住戸の住人に専用使用権が認められているのが一般的です。つまり、規約の範囲内であればある程度自由に使える空間となります。
玄関内に上げづらいベビーカーや三輪車、ゴルフバッグや、土のついたキャンプ用品などを、室内に持ち込まず一時置きしたい方には玄関ポーチのあるマンションがおすすめです。
マンションにおけるアルコーブのメリット
アルコーブがあることで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
プライバシーを高める
共用廊下から少し奥まった位置に玄関ドアがあるため、出入りの際にドアを開けても廊下を歩く人や外から室内が見えにくいのがメリットです。
心理的に外部からの侵入者が不用意に近づきにくい印象を与えるため、防犯効果も期待できます。
スペースが増える
マンションの玄関ドアは外開きが基本です。フラットな廊下でいきなりドアを開けると、歩いている住人に激突してしまう恐れがあります。アルコーブのくぼみはドアの開閉スペースとして機能するため、この衝突リスクをゼロにできます。
また、置き配を利用する際にも、一時的に荷物を置くスペースとして便利です。
マンション選びの際に見るべきアルコーブのポイント
内見や中古物件探しの際、アルコーブをチェックしておくと、入居後の失敗を防ぐことができます。具体的なポイントをお伝えします。
内廊下か外廊下か
マンションの共用部が「外廊下」か「内廊下」かによって、アルコーブの重要度は大きく変わります。
高級タワーマンションなどに多い内廊下は、ホテルライクで建物全体のセキュリティがすでに高く、部外者が立ち入りにくい構造です。天候の影響もなくプライバシーも守られやすいため、あえてアルコーブを設けないケースも多々あります。
一方、外廊下で、傘を畳んだり鍵を探したりするスペースとして重宝します。また、外部からの視線や侵入を防ぐ防犯・プライバシーの面でも重要な役割を果たします。
外廊下の場合は特に、夜でも十分な明るさが確保されているかもチェックしましょう。
十分な奥行きがあるか
ドアを全開にしたとき、ドアの端が共用廊下にはみ出さないかを確認しましょう。
奥行きが浅すぎると、安全性や目隠し効果など本来のメリットが半減してしまいます。
管理規約でのルール
アルコーブはあくまでマンションの共用部分です。そのため、自転車、ベビーカー、傘立てなどの私物を置くことは、消防法や管理規約で禁止されているケースがほとんどです。
「スペースがあるから物を置けるだろう」と思い込まず、事前に規約を確認することが重要です。
玄関スペースも含めて比較することが重要
マンション探しにおいてはつい室内の広さや設備ばかりに目が行きがちですが、玄関前のアルコーブや玄関ポーチも毎日の生活の快適さを大きく左右します。
「外遊びの道具を置きたいから玄関ポーチ付きが良い」「内廊下でマンション自体のセキュリティが高いから、アルコーブはなくてもいい」など、ご自身のライフスタイルや求める環境によって最適な形は変わります。
これから物件探しや内見をする際は、室内だけでなく、ぜひ玄関を開けた外側の空間にも注目して、自分にぴったりの住まいを見つけてください。
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