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リノベーション・リフォームでおすすめのトイレは?各メーカーの特徴と選び方を解説

トイレは、メーカーによって便器の素材や洗浄方法、清掃機能、デザインなどに違いがあります。

また、リノベーション・リフォームでは、機能やデザインだけでなく、既存の排水位置や水圧、トイレの広さによって設置できる商品が変わることもあります。

この記事では、主要メーカー3社の特徴と、実際のリノベーションで採用しやすいトイレを紹介します。

目次

トイレメーカー3社の特徴を比較

TOTO・LIXIL・Panasonicはいずれも清掃性の高い商品を展開していますが、メーカーごとに強みの出し方が異なります。

メーカー主な特徴デザイン面の特徴
TOTOセフィオンテクト、きれい除菌水、トルネード洗浄など清掃技術が充実手洗い・収納も含めて空間を計画しやすい
LIXILアクアセラミック、2本ノズルなどINAX独自の機能便器カラーを選べ、ラグジュアリーな空間をつくりやすい
Panasonicスゴピカ素材、バブル洗浄、スキマレス設計など独自技術便器だけでなく手洗いキャビネットを建具と合わせやすく、住宅全体でコーディネートしやすい

おすすめのトイレメーカー①TOTO

TOTOは、衛生陶器メーカーとして培ってきた陶器技術が有名で、便器・洗浄・温水洗浄便座まで含めた清掃機能に強みがあります。

代表的なのが「セフィオンテクト」という機能です。陶器表面をナノレベルで滑らかに仕上げることで、汚れを付きにくく、落としやすくしています。

上位商品では、水道水から生成する「きれい除菌水」を使って、便器やウォシュレットのノズルなどを自動で清潔に保つ機能も採用しています。

デザイン面では、同じモデルのトイレでも形状を選べるのが特徴です。

おすすめのトイレメーカー②LIXIL

LIXILは、旧INAXから受け継いだ衛生陶器技術に加え、清掃性と空間デザインの選択肢に強みがあります。

代表的な技術が「アクアセラミック」です。汚物・傷・細菌汚れに加え、水アカの固着にも配慮した便器素材で、日常のお手入れをしやすくしています。

また、INAXのシャワートイレは、おしり洗浄用とビデ洗浄用を分けた2本ノズルを採用しているのも特徴です。

デザイン面で特徴的なのが、カラーバリエーションです。

タンクレス「サティス」では、ピュアホワイトに加え、ノーブルブラック、ノーブルトープ、ノーブルグレーを展開。便器自体をグレーやブラック系でまとめられるため、石目調の床やダークカラーの壁材と合わせたラグジュアリーなトイレ空間をつくりやすくなっています。

白い便器を前提に内装を合わせるのではなく、便器そのものをインテリアの一部として選びたい場合におすすめのメーカーです。

おすすめのトイレメーカー③Panasonic

Panasonicの特徴は、TOTO・LIXILとはトイレ開発の出発点そのものが異なることです。

2006年に発売した初代「アラウーノ」では、従来一般的だった陶器ではなく、有機ガラス系素材を便器に採用しました。Panasonicによると、当時業界で初めて有機ガラス系素材を採用したタンクレストイレとして登場しています。

現在のアラウーノにも、この考え方が引き継がれています。

水アカが固着しにくい「スゴピカ素材(有機ガラス系)」、市販の中性洗剤を利用して泡で便器を洗う「バブル洗浄」、便座と便器の隙間を減らした「スキマレス設計」など、陶器製便器とは異なる方法で清掃性を高めています。

また、手洗いキャビネットではPanasonicの内装建材「ベリティス」と同系統の木目柄を選べます。ウォールナット、チェリー、オーク、メープル、ホワイトオークなどを用意しているため、トイレだけを独立した設備として考えるのではなく、ドアや収納など住宅全体の木部と色柄を合わせやすい点もPanasonicならではです。

タンクレストイレのおすすめ商品

おすすめのトイレは、大きく「タンクレス」「タンク式」でそれぞれ異なります。

タンクレストイレは、便器後方に大きな貯水タンクを設けないため、すっきりとしたデザインにしやすいのが特徴です。

TOTO・LIXIL・Panasonicの3社がそれぞれ主力商品を展開しており、同じタンクレスでも素材やデザイン、洗浄方式に大きな違いがあります。

ネオレスト(TOTO)

写真は住宅会社向けの類似モデル「NJ2」

TOTOを代表するタンクレストイレが「ネオレスト」です。

セフィオンテクト、フチなし形状、トルネード洗浄、きれい除菌水など、TOTOの清掃技術をまとめて採用しています。

リノベーションで注目したいのが「ハイブリッドエコロジーシステム」です。水道から直接供給される水と、内部にためた水をポンプで加圧して組み合わせることで、一般的な水道直圧式より低水圧にも対応しやすくなっています。

また、ネオレストは性能だけでなく、LS・AS・RSで形状そのものが異なる店も特徴です。華やかな曲線を持つLS、直線的でシンプルなAS、コンパクトで柔らかな形状のRSから、トイレ空間のデザインに合わせて選べるため、トイレの形状をお気に入りのものにしたい場合は選びやすいでしょう。

パックシステムでは、住宅会社向けの類似モデル「NJ2」を主に採用しています。

サティス(LIXIL)

LIXILのタンクレストイレを代表するのが「サティス」です。

アクアセラミックや2本ノズルなどのINAX独自機能に加え、上位モデルでは洗浄・清掃機能も充実しています。

特にデザイン面で特徴的なのがSATIS X・Gです。

ノーブルブラック、ノーブルトープ、ノーブルグレーといったカラーを選択できるため、便器を白以外の色にすることで、ホテルライク・モダン・ラグジュアリーといった空間デザインをつくりやすくなっています。

また、マンションリフォーム向けの排水仕様や、既存のタンク付き便器から手洗い付きサティスへ変更しやすい「サティスリトイレ 手洗器付」も展開されています。

アラウーノ(Panasonic)

アラウーノは、泡と水流で便器を洗浄するバブル洗浄と、汚れが付きにくいスゴピカ素材を組み合わせたタンクレストイレです。

便器と便座の間など、汚れが入り込みやすい隙間を減らした「スキマレス設計」も採用しており、便器の側面や付け根まで拭きやすい形状になっています。

素材が陶器ではないため、他の便器とは掃除方法が異なります。公式では便器内側にはトイレ用中性洗剤の使用を推奨しており、酸性・アルカリ性洗剤や研磨剤など、使用できない洗剤や清掃用品がある点には注意が必要です。

アラウーノ L-CLASSが新登場

参照:Panasonic「トイレ新商品のご紹介」

Panasonicは2026年9月、アラウーノ発売20周年に合わせ、最上位モデルを「アラウーノ L-CLASS」としてフルモデルチェンジすることを発表しました。

新モデルは本体奥行622mmで、Panasonic調べでは国内主要メーカーの温水洗浄一体型便器として業界最小奥行を実現しています。従来品より奥行きを約78mm短縮しており、トイレ前方のスペースを広く取りやすくなりました。

さらに、床置きでありながら便器が浮いているように見える「セミフロートタイプ」も新たにラインアップされます。トイレのデザイン性や日々のお手入れのしやすさを重視される方は、こちらの新シリーズを検討してもよいかもしれません。

おすすめモデル:レストパル

「レストパル」は、便器の後ろにキャビネットを設け、収納や配管をまとめたシステムトイレです。

便器後方のスペースをトイレットペーパーや掃除用品の収納として活用できるほか、給水管やコードなどもキャビネット内へ収められます。床や便器まわりに物や配管が露出しにくいため、見た目をすっきりさせながら掃除もしやすくなります。

手洗い器を組み合わせたプランもあり、便器・収納・手洗いまで一体的にトイレ空間を計画できるのも特徴です。

一方、一般的な便器交換より設置に必要な寸法が増えるため、既存のトイレの幅や奥行きとの適合を確認する必要があります。TOTOでもタイプごとに最小設置寸法が設定されています。

収納を増やしながら、配管や掃除用品を見せないトイレにしたい場合におすすめです。

タンク式トイレのおすすめ商品

タンク式トイレは、水を一度タンクにためてから便器を洗浄するタイプです。

TOTO・LIXILともに、タンク式でも清掃性やデザインを高めた商品を展開しています。

タンクレスより普及価格帯の商品を選びやすいうえ、手洗い付きタンクを選べば独立した手洗い器を設ける必要がないため、スペースに余裕のないマンションでも採用しやすいのがメリットです。

おすすめモデル:ベーシア シャワートイレ

「ベーシア シャワートイレ」は、便器と温水洗浄便座を一体化したタンク付きのトイレです。

タンクレストイレのように便器まわりをすっきり見せながらも、タンクに水をためて洗浄するため、既存住宅の水圧などの条件からタンクレスを採用しにくい場合にも候補になります。

便器とシャワートイレが一体になっているため凹凸を抑えやすく、一般的な便器・タンク・温水洗浄便座が分かれたタイプよりもすっきりと見せやすいのも特徴です。

オート洗浄やお掃除リフトアップなどの機能はグレードによって異なるため、必要な機能と予算を比較して仕様を選ぶとよいでしょう。LIXILのシャワートイレ一体型便器でも、機能はグレードごとに異なります。

レストパル(TOTO)

TOTO「レストパル」は、便器後方のキャビネットにタンクや配管を収めたシステムトイレです。

トイレットペーパーや掃除用品を収納でき、便器後方に露出しやすい配管やコードを隠せるため、すっきりとした空間に仕上げられます。

キャビネットカラーもホワイトだけでなく複数の木目柄を展開しており、カウンターや手洗い器まで含めてコーディネートできます。

通常の床置きタイプに加えて壁掛け便器を組み合わせた「レストパルF」もあり、床面まで掃除しやすいトイレ空間をつくることもできます。

リフォーム・リノベーションにおけるトイレの選び方

竣工時のトイレ空間や給排水設備を前提として設計されているため、現在の商品を導入する際にさまざまな制約が生じることがあります。

実際にマンションリノベーションを手がける弊社では、以下の考え方に基づいてトイレ空間を選んでいます。

①トイレ空間の広さを見る

最初に確認したいのが、既存のトイレ空間の広さです。

特にマンションの場合、専有部分の面積が限られるため、築年数の古い物件では現在の新築住宅と比べてトイレの奥行きや間口が小さいケースもあります。

便器を交換するだけであれば設置できても、独立した手洗いカウンターを追加すると通路が狭くなることもあります。

特にタンクレストイレの場合、便器上部に手洗い器がないため、トイレ内で手を洗うのであれば、

  • 独立型の手洗い器
  • カウンター一体型の手洗い器
  • コーナー型の小型手洗い器

などを別途設ける必要があります。

便器単体ではコンパクトでも、手洗いまで含めるとタンク式の方が空間を有効に使えるケースもあるため、トイレ全体の寸法で考えることが重要です。

②給水方式・水圧を確認

次に確認したいのが、マンションの給水条件です。

タンク式トイレは、一度タンクへ水をためてから洗浄するため、タンクレスと比較すると給水圧の影響を受けにくい仕組みです。

一方、タンクレストイレは商品ごとに必要な水圧・流量が定められているため、設置前に条件を確認する必要があります。

水圧が低いからといって最初からタンクレスを除外するのではなく、実測した水圧と希望する商品の設置条件を照らし合わせて判断します。

③排水位置・排水方式を確認

特にマンションでは、給水以上に排水条件がプランを左右することもあります。

便器の排水管は床や壁の内部でマンションの排水竪管につながっており、自由な位置に動かせるわけではありません。築年数の経過したマンションでは、トイレ室内に共用の排水管が通っているケースがあります。

排水管は共用部分にあたるため、住戸側のリノベーションで自由に移設することはできません。また、既存便器の排水位置と新しい便器の排水位置が異なる場合は、リフォーム用の排水アジャスターなどで対応できるかを確認します。

そのため、トイレの位置やレイアウトを変えたいという希望があっても、既存の排水管などの位置によっては制約を受けることがあります。

既存住宅の条件を含めてトイレを選ぶことが重要

TOTO・LIXIL・Panasonicはいずれも清掃性・デザイン性に優れたトイレを展開していますが、得意とする機能や素材には違いがあります。

リノベーション・リフォームでは商品スペックだけで決めるのではなく、水圧や排水位置、トイレの寸法、既存床の状態、手洗いスペースまで確認する必要があります。

パックシステムでは、こうした既存住宅の条件を確認したうえで、住戸ごとに無理なく設置できるトイレを選定しています。デザインや機能だけでなく、将来的な使いやすさや掃除のしやすさまで含めて比較することが大切です。

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