
70㎡前後のマンションでは、3LDKが比較的多い一方、LDKや主寝室を広く取った2LDK、2LDK+Sなどの間取りもあります。
同じ70㎡でも、廊下の長さや採光面の取り方、収納の配置によって使いやすさは大きく変わります。部屋数だけでなく、それぞれの空間にどの程度の広さを配分するかがポイントです。
3LDKが一般的
70㎡前後は、ファミリー向けの3LDKをつくりやすい広さです。LDKと3つの個室を確保しながら、極端にどこかを狭くしないバランスを取りやすくなります。
3LDKならLDK14~15畳前後+洋室3室が目安
70㎡前後の3LDKでは、LDKを14~15畳程度、主寝室を6畳前後、その他の洋室を4.5~6畳程度とする間取りが一つの目安です。
家族それぞれの個室を確保しながら、リビング・ダイニングにもある程度の広さを残せます。
部屋数を優先しすぎてLDKを小さくするより、各洋室の広さとのバランスを見ながら計画することが大切です。
70㎡前後の3LDKリノベーション事例


実際の間取り
この事例では、70㎡前後の専有面積で、約14.5畳のLDKと3つの洋室を設けています。
洋室は約6.6畳、6.1畳、4.7畳。主寝室や子ども部屋として使える個室を3室確保しながら、LDKにも14畳以上の広さを取っています。
70㎡前後で3LDKをつくる場合の、比較的バランスの取りやすい間取りです。
2LDKはLDK・居室を広く取りやすい
3LDKから個室を一つ減らすと、その分の面積をLDKや主寝室、収納へ配分できます。個室数より、共用空間の広さを重視したい人に向く間取りです。
部屋数を減らすと各空間に余裕が出る
2LDKなら、3LDKよりもLDKや主寝室を広く取りやすくなります。
DINKSや単身世帯など、3つの個室を必要としない場合は、部屋数を減らして共用空間や収納に面積を使う方が暮らしやすいこともあるでしょう。
在宅ワーク用の小さな部屋やサービスルームを追加し、2LDK+Sとする手もあります。
70㎡前後のLDK15畳超+7畳の主寝室

この事例では、約66㎡の住戸に約15.4畳のLDK、約7.0畳の主寝室、約5.1畳の洋室を設けています。

さらに約1.4畳の収納と、約0.9畳の小空間も確保しています。
70㎡を下回る広さでも、部屋数を抑えることでLDKや主寝室にゆとりを持たせることができます。
70平米で4LDKは現実的?
70㎡程度でも4つの個室をつくること自体は考えられますが、採光や各室の形状まで含めると難しくなることがあります。
採光を確保するのが難しい
マンションでは外壁に面する窓の数が限られるため、70㎡程度の住戸に4つの洋室を配置すると、全ての部屋で十分な採光を確保しにくくなります。
部屋数を増やした結果、窓のないサービスルームができたり、各室が細長くなったりすることにも注意が必要です。
70㎡前後なら、無理に4LDKへ分けるより、3LDKまでに抑えて各部屋の広さや形を整えた方が使いやすいケースが多いでしょう。
70平米でも間取りによって広さの感じ方は変わる
専有面積が同じでも、すべての70㎡が同じように使えるわけではありません。廊下や窓の位置、部屋の形によって、実際に居室として使える面積や開放感は変わります。
廊下が長いと居室に使える面積が減る
玄関からLDKまで長い廊下が続く間取りでは、その分リビングや洋室、収納に使える面積が少なくなります。
専有面積だけを見るのではなく、廊下やホールにどの程度の面積が使われているかも確認しましょう。
採光面をどう使うかが重要
窓のある面をLDKや主寝室へどのように配分するかによって、室内の明るさや開放感は変わります。
部屋数を増やした結果、細長い個室ができると、家具を配置しにくくなることもあります。
各室を無理のない形に保ちながら、どの部屋に採光を優先するかを考えることが重要です。
70平米のマンションで使いやすい間取りの考え方
70㎡前後では、LDK、個室、収納のどこか一つだけを優先すると、ほかの空間が使いにくくなりやすいです。家族構成や将来の暮らし方も踏まえて、面積を配分しましょう。
LDKと個室のバランスを取る
ファミリー向けだからといって部屋数を増やしすぎると、LDKが狭くなります。
一方で、LDKを大きく取りすぎると、子どもの成長などによって後から個室が足りなくなることもあります。
3LDKなら各洋室を必要以上に広げず、LDKを14~15畳程度確保するなど、共用空間と個室のバランスを取ると使いやすくなります。
収納を削りすぎない
LDKや個室を広く取ろうとすると、収納が後回しになりやすいため注意が必要です。
和室を洋室へ変更する場合は、押し入れをクローゼットへ変更するなど、現在の生活に合わせて使いやすくしながら収納量を確保できます。
WICや納戸を設ける場合も、居室を圧迫しすぎない広さに調整しましょう。
キッチンは大きく動かしすぎない
独立キッチンを対面キッチンへ変更するなど、キッチンの向きやレイアウトを変えるリノベーションはよく行われます。
一方、キッチンそのものを大きく移動すると、給排水管などの工事範囲が広がり、費用もかかりやすくなります。
既存の配管位置を生かしながら、向きや配置を変える方が現実的なケースも多くあります。
将来個室を増やせるリノベーションも
今は2LDKで広く使いたくても、将来的に子ども部屋や仕事部屋が必要になることもあります。
将来壁を設けることを想定し、あらかじめエアコン用の配管穴や照明、出入口などの位置を調整しておけば、後から部屋を分けやすくなります。

パックシステムでは、入居時には広い一室として使い、必要になった段階で間仕切り壁を設けて個室を増やす「あとプラ」に対応する物件もあります。最初から部屋数を増やして狭く使うのではなく、家族構成の変化に合わせて間取りを変えられるようにしています。
70平米のマンション選びで見るポイント
70㎡という専有面積だけでは、実際の暮らしやすさまでは判断できません。家具を置いた状態や生活動線まで想像しながら、間取り図を確認することが大切です。
畳数より部屋の形を見る
6畳と表記されていても、細長い部屋ではベッドや収納家具を置きにくいことがあります。
家具を配置した後に通路が確保できるか、扉や収納の開閉を妨げないかまで見ておきましょう。
廊下・収納・配管の位置を見る
専有面積には、廊下や収納なども含まれています。
廊下が必要以上に長くないか、収納が使いにくい位置へ分散していないかを確認しましょう。
また、配管(パイプスペース)の位置によっては、水回りの移動や間取り変更が制限されることがあります。将来的にリノベーションを考えている場合は、位置を把握しておくことも重要です。
採光の入り方を確認する
LDKだけでなく、主寝室や子ども部屋として使う予定の部屋にも十分な明るさがあるか確認します。
間取り図だけでは分かりにくいため、内見では窓の位置や大きさ、周囲の建物との距離まで見ておきましょう。
マンションごとの間取りが重要
70㎡前後のマンションでは、3LDKが比較的バランスを取りやすい間取りです。一方、2LDKや2LDK+Sなら、LDKや主寝室、収納を広く取ることができます。
将来必要になる部屋数がまだ決まっていないなら、最初は広く使い、後から間仕切りを追加できるようにしておく方法もあります。
部屋数だけで判断せず、LDKや収納の広さ、採光、廊下面積、将来の間取り変更まで含めて選ぶことが大切です。
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