
マンションのキッチンでは、収納量を増やし、食器や家電、ゴミ箱などをまとめて収めるためにカップボードがあると便利です。
一方で、キッチン背面には冷蔵庫や家電も置くため、限られたスペースの中で幅や奥行きを決める必要があります。見た目だけで選ぶと、通路が狭くなったり、冷蔵庫が収まらなかったりすることもあります。
マンションリノベーションで実際に重視しているポイントをもとに、カップボードの選び方を紹介します。

基本はカップボードは必要
前提として、基本的にはキッチンにはカップボードがあった方がよいでしょう。
キッチンには食器だけでなく、電子レンジや炊飯器、食品ストック、ゴミ箱など多くのものが集まります。
特にマンションではキッチンの面積が限られていることも多く、カップボードなしでは現実的に収納スペースが足りなくなることが多いです。背面にカップボードを設けて収納と家電置き場をまとめると、使いやすいキッチンになります。
メリット①収納力が高まる
キッチン本体の収納だけで全てを収めようとすると、調理器具と食器、ストック類が混在しやすくなります。背面にも収納を確保することで、使う場所に合わせて物を分けやすくなります。
特に、開放感を重視して吊り戸棚をなくして対面キッチンにする場合はカップボードが必要不可欠です。
カウンター上に物を出しっぱなしにする量を減らせるため、キッチンまわりの生活感も抑えやすくなります。
メリット②家電置き場をまとめやすい
電子レンジや炊飯器、トースター、電気ケトルなど、キッチンでは意外と多くの家電を使います。
キッチン本体だけでは家電を置く場所まで確保できないことも多いため、カップボードのカウンター部分を家電置き場として使うと整理しやすくなります。
パックシステムでは、購入後に好みのデザインや家具を選べるよう、あえてカップボードを設置せず販売することもあります。その場合でも、将来的にカップボードを設置できるだけのスペースはあらかじめ確保しています。
マンションのカップボード選びで重要なポイント
カップボードは、単体のサイズや収納量だけで決めるものではありません。
冷蔵庫、キッチン本体、通路、家電、ゴミ箱まで含めて、キッチン全体の寸法を見ながら決めることが重要です。
冷蔵庫スペースを先に確認
カップボードを決める前に、まず冷蔵庫に必要なスペースを確認します。
近年は幅や奥行きのある大型冷蔵庫も多く、既存の冷蔵庫置場では希望する機種が収まらないことがあります。特に中古マンションでは、建築当時に想定されていた冷蔵庫サイズが現在より小さいケースもあります。
確認するのは本体の幅だけではありません。
- 冷蔵庫の奥行き
- 扉を開けるためのスペース
- 左右や上部に必要な放熱スペース
- コンセント位置
なども含めて考えましょう。
カップボードを先に大きく取りすぎると、後から冷蔵庫の選択肢が限られるため、「カップボード+冷蔵庫」を一つのスペースとして考えて寸法を決めることが大切です。
通路幅を確保する
カップボードの奥行きが深くなるほど収納量は増えますが、その分キッチンとの間の通路が狭くなります。
単に人が通れるだけでなく、引き出しを開けるスペースがあるか、2人でキッチンを使うシチュエーションで不便でないかなども考えましょう。

パックシステムでは、先に必要な通路幅を確保したうえで、カップボードの奥行きを決めています。
カタログ上では設置できるサイズでも、実際に使うと通路が窮屈になることがあるため、収納量と作業動線のバランスを見て決めることが大切です。
家電の置き場所を決める
カップボードを選ぶ前に、どの家電を置く予定なのか整理しておくと寸法を決めやすくなります。電子レンジ、炊飯器、トースター、電気ケトルなど、主要なキッチン家電を置くスペースがあるか確認しましょう。
また、スペース的に入ったとしても、実際に使えるかどうか気を付けなければならない場合もあります。電子レンジは奥行きが必要になりますし、炊飯器は上部に空間が必要です。

奥行きを抑えながら収納したい場合は、カップボード下部に引き出し式の家電収納を設け、炊飯器などを使用するときだけ手前へ引き出せる仕様にする方法もあります。
ゴミ箱まで収納計画に
カップボードを設置した後にゴミ箱の位置を考えると、通路や壁際に置くことになり、キッチンが狭く見えやすくなります。
カップボードの下部にオープンスペースを設け、ゴミ箱を収納できるようにしておくと、通路を圧迫しにくく、見た目もすっきりします。
どのようにゴミをまとめるか考えて、必要な幅を確保しておきましょう。
システムキッチンと合わせるとまとまりやすい
パックシステムのリノベーションでは、カップボードを入れる際はシステムキッチンと同じメーカー・デザインのモデルを選んでいます
キッチン本体と面材や取手、色味を揃えれば、キッチン全体に統一感を出しやすく、おしゃれな印象になります。
家具として別メーカーのカップボードを置く方法もありますが、リノベーション時にキッチン全体をまとめて計画するなら、システムキッチンと同時に検討すると納まりを整えやすくなるでしょう。

カップボードに吊戸棚は付けるべき?
カップボードは下台だけでなく、上部に吊戸棚を組み合わせることもできます。
マンションでは収納スペースに限りがあるため、カップボード上部の吊戸棚も有効な収納になります。
普段あまり使わない食器や来客用の器、食品ストックなどを収めておけば、下部収納を日常的に使うものへ割り当てられます。
パックシステムのリノベーションでも、基本的にはカップボード側に吊戸棚を設け、収納量を確保することが多くなっています。
自分でカップボードを設置する場合の注意点
リノベーション時には設置せず、入居後に自分でカップボードを購入することもできます。
その場合は、商品寸法だけでなく、実際の設置場所にある細かな条件まで確認しておきましょう。
寸法を測る
まず、カップボードを置く壁面の幅、高さ、奥行きを測ります。その他、冷蔵庫・コンセント・梁・巾木の位置なども確認しましょう。
壁面の横幅いっぱいに入ると思って購入しても、巾木やコンセント位置によって数センチ収まらないことがあります。
扉や引き出しを開けたときに、壁や冷蔵庫と干渉しないかも確認しましょう。また、冷蔵庫やカップボードなどを搬入できる通路幅を確保することも重要です。
コンセント位置を確認
カップボードでは複数の家電を同時に使うことが多いため、コンセントの位置や口数だけでなく、電気容量や分電盤の回路も確認しておきましょう。
電子レンジや電気ケトルなど消費電力の大きい家電を同時に使用すると、同じ回路に負荷が集中してブレーカーが落ちることがあります。炊飯器やトースターなども含め、どの家電をどこで使うのかを事前に整理しておくことが大切です。
リノベーションと同時にカップボードを設置する場合は、家電に合わせてコンセント位置を決めるだけでなく、消費電力の大きい機器を別の回路へ分散させるなど、配線計画まで考えておくと使いやすくなります。
また、既存のコンセントがカップボード本体で隠れてしまうケースもあるため、設置前に位置を確認しましょう。

パックシステムでは、家電を使いやすい位置へのコンセント配置に加え、使用する家電の電気容量も考慮してキッチンまわりの配線を計画しています。
自分の生活に合った形状のカップボードを設置する
マンションでは、カップボードがあると収納や家電配置を整理しやすく、キッチンを使いやすくできます。ただし、冷蔵庫スペースや通路幅、家電・ゴミ箱の置き場所まで含めて考えることが重要です。
リノベーションの場合は、システムキッチンとあわせてカップボードを計画することで、面材や色をそろえながら、コンセントや収納位置まで使いやすく整えられます。
パックシステムでは、キッチンの広さや通路幅、冷蔵庫・家電の配置まで確認しながら、住戸ごとにカップボードのサイズや収納方法を検討しています。入居後にお好みのカップボードを設置できるよう、あえてスペースを残したプランを採用したケースもあります。
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