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【創り手と語る、暮らしのフィロソフィー Vol.2】インテリアコーディネ-ターに聞く、広く見せるインテリアのセオリー

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リノベーションによって生まれ変わった住まいを、より魅力的に見せ、心地よく暮らせる空間へと整えるインテリアコーディネーター。

家具のデザインや色だけでなく、空間の広さ、光の入り方、内装とのバランス、そしてそこで暮らす人の動きまで考えながら、家具や照明、小物を組み合わせていきます。

今回は、パックシステムのリノベーション物件のステージング(室内演出)を手がけたインテリアコーディネーター・橋本さんに、都心マンションにおけるインテリア選びの極意を伺いました。

目次

Q.まっさらな部屋に家具を配置していく際、一番最初に決める軸となる要素はなんですか?

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インテリアコーディネーターの場合、まず図面を確認し、空間の「ゾーニング」を行います。

ゾーニングというのは、リビング・ダイニング・くつろぐ場所・作業する場所といったように、空間を用途に分けて配置していくという考え方です。ゾーニングをしたうえで、それぞれの空間に必要な家具の大きさや高さ、配置を決めていきます。

同時に床・壁・天井など、簡単には変えられない部分の色や素材を確認し、そこからインテリアの色合いや質感、空間全体の雰囲気を決めていきます。

Q.パックシステムの物件は都心マンションがメインですが、一戸建てをコーディネートするときとの違いは感じますか?

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基本的な考え方や進め方に大きな違いはないんじゃないかなと思いますが、コーディネートのやり方が若干違ってくる部分もあります。

マンションの場合はLDKを中心にして、住まい全体を同じテイストの家具・小物で固めていきます。統一した世界観を作りやすいという意味では、マンションの方がシンプルにまとまりますね。

一方で、一戸建ての場合は1階と2階でインテリアの雰囲気を変えることも多いです。階ごとに異なる表情を作れる点は、一戸建てならではの面白さかもしれません。

あとは、現実的なポイントでいえば、家具のサイズの選び方はかなり違うかもしれません。

一戸建てでは、室内に家具を置くスペースがあったとしても、玄関・廊下などの搬入経路が狭いという理由で運び込みを断念するケースが度々あります。

マンションにもエレベーターや玄関などの制約はありますが、共用部から住戸までの動線が比較的明確です。なので、インテリアコーディネートの際に搬入できるサイズを判断しやすいメリットは感じますね。

Q.都心のマンションはコンパクトな空間の中でいかに快適な暮らしづくりができるかも大切なポイントになってくると思います。家具選び・配置で気をつけるべきポイントは?

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マンションは採光部を意識したコーディネートが大切だと思います。

窓のある方向を意識しながら家具の高さと空間全体のバランスを考えていくと、自然と開放感のある空間になります。

今回の物件では、入口に近いキッチン側はダイニングテーブルの高さを基準に家具を配置し、窓際のリビング側には低めの家具を選び、入口から窓へ向かって視線が自然に抜けるようにしています。

Q.生活感を抑え、モデルルームのように洗練された雰囲気を演出するためのコツは何でしょうか?

まずは、生活感が出やすいものをできるだけ見せないよう工夫すること。そして、生活家電のデザインに気を配ることです。

生活感が出やすいものとして、まずはごみ箱を隠すのがおすすめです。私自身、10年以上自宅ではごみ箱を見える場所に置かないようにしています。例えばキッチンのカップボードの中に収めるなど、日常的に使うものにも、あらかじめ収納する場所を作っています。

生活家電も、なるべく家電に見えずインテリアに馴染むデザインを選ぶようにしています。

ウォークインクローゼットも、衣類や生活用品をまとめて見せる場所と収納する場所にメリハリをつけられるので、とても重宝しますね。

洗練された雰囲気を出すのにもう一つ重要なのが、インテリアのトーンを揃えることです。

家族それぞれが好きな家具や小物を持ち寄り、「これも好き」「あれも置きたい」と増やしていくと、どうしても空間にまとまりがなくなり、生活感が強く見えやすくなります。

部屋全体を同じトーンで揃える必要はありませんが、色の明るさや素材、デザインの方向性など、何か一つ共通するルールを設けると、空間全体が整って見えると思います。

Q.失敗しないカラーコーディネートのポイントは?

単純に色の組み合わせだけで考えるのではなく、空間全体の重さ・軽さのバランスを見るのがポイントです。明るさの重い・軽いだけではなく、家具の形やボリューム、素材の質感などを含めた、見た目全体の印象を見るのが大切だと思います。

例えば、天井や壁に黒や原色などの存在感が強い色が使われている場合、家具にもある程度重さのあるものを選ぶと、部屋全体のトーンが揃いやすくなります。その中に軽やかな要素をアクセントとして加えると、メリハリのついた良い空間になります。

パックシステムさんのお部屋は、特定のインテリアテイストに限定されすぎていないシンプルな内装で揃えられていると感じました。家具や小物の選び方で幅広いスタイルに展開できて、自由にコーディネートしやすい空間だと思います。

Q.インテリアを選ぶ際、大切にすべきことは何でしょうか。

インテリアコーディネーターとして私が大切にしているのは、「一見不要なしつらえこそが生活を豊かにする」という考え方です。

必要な家具・家電だけを置けば生活することはできますが、それだけではただ生きていくためだけのゆとりのない空間になってしまうと思います。

そこにアートや間接照明、植物など、一見すると生活に不可欠ではないしつらえを入れて、空間、生活にゆとりや豊かさを生み出すことも大事なのではないかなと。

あとは、写真を見るだけでなく、実際にその空間へ足を運び、家具や素材を体験することが大切だとお客様にはお伝えしています。

写真では素敵な家具に見えても、座面の硬さや奥行き、背もたれの角度が自分に合うとは限りません。購入する前に必ず実際に店舗などに行き、素材や触り心地を試してから購入することが大切です。

創り手プロフィール
CLAS

橋本 真代(Mayo Hashimoto)
株式会社クラス 法人事業本部レジデンシャルデザイン部

大手電機メーカーでの役員秘書、人材開発・企画を経てインテリアコーディネーターへ転身。

大手インテリアデザイン会社での高額富裕層向けデザインを経て独立。インテリアコーディネーターとして15年以上にわたりキャリアを重ね、年間120邸以上の個人邸のインテリアコーディネートのほか、GINZA SIXの店舗デザインやホテルの空間プロデュース・コンサルティングを展開。

2026年より、株式会社クラスの循環型モデルに共感し、法人向けホームステージングを担当している。

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